「出口」と検索するとなぜかYahoo!のトップページが出てくる謎の現象をご存知でしょうか。
「出口 Yahoo! なぜ」と入れると2012年の記事もヒットするので、12年以上「出口」と入れるとYahoo!がヒットしていることになります。
ちょっと不思議ですよね。
「出口」と入れるとYahoo!が出てくる理由
「出口」と入れるとYahoo!のトップページが出てくる理由は、アダルトサイトに入る時の年齢認証で「18歳未満ですか?」と表示された時に、「いいえ」や「出口」などをクリックするとYahoo!のトップに飛ぶため、「出口」という言葉とYahoo!が相関性が高いと判断されたからです。
「出口」というアンカーテキスト(リンク先の内容を表すテキスト)で多くの外部サイトから被リンクをもらっているからYahoo!が上位に来るというわけです。
試しに「いいえ」で調べても2番目にYahoo!のページが出てきます。
これだけだと「そうなんだ」くらいの豆知識程度の情報になってしまうので、ここから分かることやSEOに活かせることについて紹介します。
アンカーテキストの重要性
まずはアンカーテキストの重要性です。
アンカーテキストは先ほども触れましたが、リンクの内容を表すテキストです。
下記のようなテキストですね。
ブログ記事の場合はタイトルを表していることも多いですが、「詳しくはこちら」などもアンカーテキストです。
Yahoo!の場合は「いいえ」や「出口」などのアンカーテキストで膨大なサイトから被リンクをもらっているため、上位表示されていますが、普通のサイトでこのようなキーワードで上位表示させるのはまず不可能です。
つまり「詳しくはこちら」のような多くのサイトが被リンクされているキーワードをアンカーテキストにするより、狙いたいキーワードを入れたアンカーテキストにする方がSEO対策的には良い可能性が高いです。
アンカーテキストと検索結果に相関性があることが分かった以上、基本的にはキーワードを入れて対策することをおすすめします。記事の場合は記事タイトルで良いと思います。
「詳しくはこちら」のCTRがよっぽど高い場合は別ですが、筆者がA/Bテストをしたサイトではむしろ遷移先の情報がしっかり分かるアンカーテキストの方がCTRが高かったです。
ユーザー心理として、クリックして何が起こるかわからないアンカーテキストよりも、具体的にどんなサイトに飛ぶのか分かる方が安心してクリックしてくれるからかもしれません。
話が逸れてしまいましたが、出来るだけ内容が分かり、キーワードを含めたアンカーテキストを設定するようにしましょう。
被リンクの重要性
被リンクが重要というのはSEOをやっている方ならご存知かと思いますが、Yahoo!の事例は特にその重要さを物語っているかと思います。
Googleはユーザーが求めているコンテンツを検索結果に表示するはずですが、「出口」で検索した人でYahoo!のトップページに行こうとしていた人は限りなく少ないと思います。
つまり、検索結果の上位に表示しても基本的にはクリックされないはずにもかかわらず、そのアンカーテキストで被リンクされていることがそれよりも上回って評価されているということになります。
もしかしたら下記のような記事が出ていたので、もはやYahoo!に飛ぶために「出口」と検索している人が一定数いるのかも…?しれませんが。
Yahoo!に飛びたいときは「出口」「いいえ」でググるといい 斜め上な検索方法が話題に
アンカーテキストと被リンクの重要性が分かる事例
「出口」「いいえ」でYahoo!が出てくることからアンカーテキストと被リンクがいかに重要かというのが分かったかと思います。
とはいえGoogle自体のアルゴリズムは読者が求めるコンテンツを上位表示するために、ブラックハット的なSEO対策をしているサイトの順位を落としていたりするので、近い将来「出口」でYahoo!が上位表示されなくなるかもしれません。
あくまでもYahoo!という大規模サイトという特殊な事例ですが、被リンクとアンカーテキストが大事なのは間違い無いので、今後のSEO対策に役立てていただけたらと思います。
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